年輪のように移ろう季節のなかに住む時に

安寧の点は零れない

自我より美しく見える曲線の邂逅が

指の隙間から滴って人生を遺していく

これが最後だと思った愛が何度目かの愛になることについて

アインシュタインや数式が教えてくれたことがあるだろうか

この一生に出会う人がただひとりだったら どれだけよかっただろうか

胸の詰まるように抱きしめる人がただひとりだったら 振り返る道もなかっただろうか

幾重にも捨ててきた一生に一度の墓場の前で

先の見えない横顔をまた、選ぶ