遺失物届

目覚ましの鳴る音がもうそこに迫る夜明け
響く音はこの二足の交差
点滅する赤青
誰も見ていない影響
自分が自分である
そうしたことも置き去りになったままの街
というより空間
というより時空
おぼつく歩みが生を浮き彫りに鳴らす
身体
おれのものなんだなこの手や足やこの吐息
地球という卑しさと人間という物質を越えた自我というおれの衝突
歩く
その反発に骨が歌う
歌声は響き精神が木霊する
沁みる秋から冬に変わろうとする四季のようなもの
の、ようなもの
しんととしんとと
鏡がない時代はより自分のカオが見えていた
そう確信せざるを得ない夜
その夜はカオ無したちを今すぐそこに待つ朝だ
繫がるはずのないものを繋いだだけのガラクタでさえ
衛星から見ると美しいんだから