歌わずに聴こえるような

それはまたスランプとは違う、
枯渇して詩が吐出せないのとはまた違う
書かずして書けているから書けず
詩を熱量と行動によって滲ませ蒸らしたものが空につき
それが雨となって道を濡らすような
筆を持たずに書く詩人
ランボーは、この人、
商人はそういうことではないか
数秒思い寂寥と消えた灯火
海は今日も静かだ
霧をくゆらせ羽織るうつくしいエルサレム
血は抜かれた
詩のようなことをやっているね
と乙女は言う