朝を止める

国道を泳ぐ極道の背びれのような攻め手
なんて書くのは韻や詩論の馨しき尾びれへの怯え
三好達治がセオリー
賞典は記録ならぬメモリーに過ぎないとしても
夜露を吸いきったダンボールを食うにはいかない
じゃあどうするかとボバフェットに舞い戻るのはどうか
筆ならぬキーボードに問う
仔犬のような獰猛な巨獣
才色兼備の醜女
質素倹約の柳井正
魂の音律から反れた歪みのある曲を書くか
夜更けの寝言につられる身の軋みに耳を貸すか
口を紡ぐか、口を噤むか