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「思ったこと、言ってきたことは全て実現してきた。」
そう確かに言っていた。バンドマンでもないのにマイクを握りしめて、誰も求めていないのに宣誓していた。
当時お金を払って足を運んでくれていた老若男女は、どんな顔をして粗悪なアジテーションを聞いていたのだろうか。
今日の自分が客側に立ったとしたら、その青臭さに鼻をつまみ踵を返して帰るか、
あるいは、
大切な何かを思い起こされ、「今日」の大切なことを全て棄てに行くかもしれない。
おそらく当時そこに居た皆々は、一つ空間を挟んだ温かい眼差しで相対していたに違いないだろう。
振り返れば確かに嘘ではない。
勝手に掲げた夢の狼煙は一つずつ実体化し、形にしていた。
企画にしてもそう、生き方にしてもそう、実現はしていた。
しかし、悔しいが、それだけのことだった、と言わざるを得ない。
思ったこと、言ってきたことは実現した、ただ、それだけなのだ。
肝心なのは、内で、外ではない。
奇を衒った格好で注意を引く必要も、他者との相違に価値を創ることも、
ましてや行き先を宣誓することなんて本質的には自分に繫がってなんていない。
そもそも、道を作る必要も、作った道を勇み足で進む必要もない。
中に、