晩秋

クラッカーとチーズの関係のように
隙間があってもわからないことは特段無い
飲み込もうとしても喉につかえてしまうから
眠れなかった365日の男が
気道が確保され
食道の心配がなくなると気圧は高く
そうして酸素が口内を埋めていく海に干上がる蟹が
食えない種類だとわかっていながらも
唇で挟み込んでみる
時を止めるより温度でどうにか川を跨ぎたいところだが
口も書かないと忘れる
書かないと、忘れる
忘れるは大袈裟で、
でも、条件と精神の三点倒立