仕えるな

難しいことを、難しい言葉で話すよりも
難しいことを、簡単に話せるほうがよい
とされるのはなぜだろう
簡単なことを、簡単な言葉で話すよりも
簡単なことを、難しく話せるほうがよい
とされないのはなぜだろう
そもそも
言葉において、良し悪しがあるのはなぜだろう
それは言葉が道具だからだろうか
言葉というツールを介して人は人と通じようとする
風貌も背景も、違う生き物同士が交わろうとする瞬間
その親指と親指の間には、言葉が鎮座する
良し悪しはとどのつまり
生か死かに繋がっているから
良しは生きること
悪しは潰えること
言葉は、生きようとすることなのだ
死ぬまいと、生きようと、人間が初めに発する言葉が産声で
殺し合うまい、共に進むまいと、人間が佳境で使う手段が言葉だ

今日、わたしは言葉を使えているだろうか