今日

皺が目に見えるように
齢は幾重に
時間は机に積まれ
手付かずの宿題のような過去が散乱するようになった
家族も友も恋も近い遠い離れへ淡く
戻れない色は消え
在るのはこのタイピングの音だけになった
残ったものはなんだったか
何が誰が己がどうある今日が
ひとしきり雨が降ったあと
残すべきものはなんだったか
そうでなく
はじめから
何もなかったのだろうと
精子と卵子であったあの日からすでに
はじまりは終焉と結ばれ
地球や宇宙や塵や風といった壮大なエンドロールの
そうでなく
はじめから
はじめからはじめ続けるだけなのだろうと
愛が存在するとしたら
馬鹿げた話だが、諦めない魂のなかにあるのではないか