おもてなしの国

職場が築地に近いのもあって、外国人観光客に遭遇することが多い。今朝も東銀座から築地方面に向かっていると、iphoneを片手に道を尋ねている外国人男性を見かけた。ただ、誰も彼もがそそくさと無視。明らかに出勤前ではないとわかるおばちゃん集団も無視。ビラ配りのアルバイト如くスルーされているのを見かねて声を掛けに行くと、「フィッシュマーケット」彼は開口一番そう言った。果たして他の日本人は皆「フィッシュマーケット」すら聞き取れないのだろうか。きっとそうじゃない、僕が見る限りは端からのコミュニケーションすら拒否していた。それも、今日見た景色が珍しいものならまだいい、残念なことに日々同じような光景を僕は目にしている。

「おもてなしの国」は本当か?銀座や築地を歩く度にそう思ってしまう。コミュニケーションは、英語だけのものではないし、言葉だけのものでもない。まずは困っている相手がいたらば、ジェスチャーでもなんでも話を聞こうとする姿勢のことじゃないのか。迷子の外国人に声をかける度に、日本人は皆どうして無視するのかと彼らは困惑している。

人間と人間である限り、言葉が通じなくても「道がわからない」「ごめんね」ぐらいは伝わる。コミュニケーションから逃げる人たちがおもてなしだなんて御笑い種だ。各企業としての「おもてなしマーケティング」の成功に胡座をかき続ける以上、真に日本がおもてなしの国になる日は来ないだろう。

東京オリンピックはすぐそこだ、僕たちひとりずつから変えていこう。