「愛について」告知

思い返せば、僕は人に見せる為の絵を描いていた写真を撮っていた文章を書いていた。誰かに認めてもらいたかった褒めてもらいたかった評価されたかった。

きっと、自身に才覚があると思っていたのでしょう。その片鱗を何処ぞの誰かに拾ってもらいたかったのでしょう。だからこそ表層をつるつるに錬磨する事だけを考え、人の心を揺さぶる事だけ考え、文字を連ねていたのでしょう。

果て果て、文字を綴る後ろ姿は同じでも形相はまるで違うただいま現在。今の僕はあることに気付いた先にある僕であり、それがどのものにも影響しているといっても過言ではない。

僕には才能は無い。大きなことを悟った瞬間でした。

「あなたの行動力は本当に凄いね〜」と頻度高めに言われる僕ですが、それは=自身に才能の無きことを知っているが故の随意的結果であることの多角的実証であるので、喜べる言葉ではありません。

自身に才能が亡きことを知っていながらじっとしていられる程僕は強くはないのです。だからこそ、何も無い己に出来得る唯一の「行動」というものに縋るのです。

何の才能も無い輩が何も行動に起こさなかったらどうなるか、そんなことは容易に想像のつくことでしょう。

だから僕は諦める事を捨てました夢見る事を捨てました泣き言を言う事を捨てました。歩く事だけ残しました。

そんな現在の僕は、人に見せる為のものはつくらなくなりました。人の心を揺さぶる事を考えることも亡くなりました。ただ単純に己の心に真に映りこむものと、己の心を揺さぶりながら生まれるものだけをつくることことになりました。

そうしてあるひとつの映画ができました。

11月16日19時〜、22時〜
11月27日25時〜、

溝の口12Bunchにて
入場料500円

ドキュメンタリー映画「愛について」上映