ぬるま湯に沈殿する彗星が頬を赤らめる
 塵にまみれた瞳
 日没を待つだけの脹脛
 ずらりとカウンターに並ぶマネキンに服を着せれば
 座り込んだ眼が破裂する
 主のドーナッツを通過する流線型
 馳せる値打ちの無い追憶が大言から迸り
 泥濘に鎮座するろくでなしの正義感が木霊する
 振り返らせるつもりのない声で叫ぶな
 自らの肋に撥ねる声を話せ 
 うつろな目をこじ開けた眼でしか、
 昨日までと今からの距離は見えないから
 肉と骨がぶつかる音に耳を澄ませ 
 張り手の舌触りは足跡を飛び越える
 後悔なんて、鏡を前にするもんじゃないだろう