永遠に

 桜
 初雪
 満月
 花火
 虹
 蛍
 初夏 
 日の出
 セーヌ川
 より
 なにより
 魂が戯けてしまうものを知っている
 造形や造詣を超えて芯なる恋が唯一だと知らせるものを知っている
 そしてそれが
 触れられないものだということを知ってしまった
 替えのきかないもの、こと、ひと
 愛は、ひと
 愛は、触れられなくとも、交われずとも、
 桜のようにただそこに
 初雪のようにただ見つめ
 満月のようにただ想い
 花火のようにただ眺め
 虹のようにただ願い
 初夏のようにただ待ちわび
 日の出のようにただ出会い
 セーヌ川のようにただ通い
 そこに確かに在ることを知れたことに
 魂の帰り路を独り見るのだ