星のかけら

高層ビルに見下ろされた路地に飛び出し
黄金色の歌と
乾ききらないアスファルトを踏みしめていく
惑星プロキシマbへは行ったことがないが
高架線の向こうにはそこからの景色が見えている
天体に浮かぶ感性という感覚
どこから湧いてきたのか
日本人でも世田谷区民でもない
空より遠いところからこの街の空を見ている
教室で知ったこと以外のことを
べんきょうと呼ぶことが許されるなら
その先に広がる深遠さについて説明することができるのに
教室で知ったこと以外のことはなかなか言葉にならないものだから
説明という言葉の前に膝をついてしまいがちだ
ひとつ、美しいということ
美しいということを美しいと言えるために
瑣末な美しさに気がついてきたんだ
意識の地層を遥か超える景色が眼前に屹立していた場合
それは言葉になるより実感になるだろう